2025年5月1日、宮内庁職員の不祥事が報じられ話題となっています!
宮内庁職員には家柄が良いというイメージがあり、なぜこのような事態が起こったのか不思議に思っている方も多いようです。

この記事では、
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宮内庁職員に家柄は関係あるの?
- 「縁故採用」はある?
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最近の不祥事と採用制度への影響は?
こちらについて調査しました!
さっそく見ていきましょう!
宮内庁職員の家柄は関係ない!
宮内庁職員と聞くと、「家柄が良くないとなれないのでは?」なんて思っちゃいますよね。
でも実際のところはどうなのか、調べてみると意外な事実が見えてきました!
今回は宮内庁職員に家柄が本当に関係あるのかどうかについて、採用情報や報道内容をもとに深掘りしていきます!
家柄重視ってホント?採用実態と試験制度
結論から言うと、
一般的な宮内庁職員になるために家柄は関係ありません
多くの職員は、国家公務員の一般職採用試験を受験して、面接を経て合格しています!

実際2024年度の採用案内を見ても、「家柄」や「家庭背景」に関する記載は一切ありませんでした。
むしろ「日本の歴史・伝統への関心」「配慮の心」「洞察力」など、人間性や意識が問われています。
宮内庁としては、皇室と国民との間にあって、常にこうした皇室のご活動が滞りなく進められるよう、社会の動き・人々の心に対する洞察力と感受性、日本の歴史・伝統への強い関心と深い理解を持ち、個々の事務実施における新鮮な発想と細かい配慮を心がける積極性を身につけた人材を求めています。
引用:宮内庁
また、民間メディアやキャリア系のサイトでも
家柄は関係なく、普通の家庭からでもなれる
という情報が多く紹介されており、都市伝説的なイメージで広がってしまっただけのようですね。
ただし後ほど紹介する「侍従職」など、例外的なポジションでは「縁故や家柄に準じた採用」があるという証言もありました!
それはまた次の見出しで詳しく解説しますね。
宮内庁職員の採用ルートは2つ!一般職と特別職の違い
宮内庁職員の採用ルートには明確な「2つの道」があります
ここでは、
✔国家公務員試験から入る一般的なルート
✔特殊な枠で採用されるケース
両方を紹介します!
国家公務員試験
まず1つ目は、もっともオープンで一般的な採用方法。
人事院が実施する「国家公務員採用試験(一般職)」を受験するルートです
この試験は他の省庁と同様で、筆記・人物試験に合格した上で、宮内庁との面接に進み、採用が決定します!
難易度はかなり高く、宮内庁の枠は毎年10〜20人前後とかなり狭き門です。
宮内庁は天皇陛下や皇族方の近くで働く組織。
知識やスキルだけでなく「信頼される人柄」や「日本文化への理解」がとても大事にされているようですね。
このルートで採用されると、配属先は
- 総務課
- 管理部
など、いわゆる「表の部署」が多くなります。

特別職
宮内庁の中には特別職と呼ばれる「侍従職」や「東宮職」などの職業があります
このルートで採用される職員は、天皇皇后両陛下や皇族方のすぐ近くで身の回りの世話をする「奥」の部署と呼ばれています。
これらの職種は「とりわけいい加減な者を入れるわけにはいかない」とされ、事実上の縁故や推薦による採用が多いと言われているようですね!
天皇や皇太子のお側に仕える《オク》の職員には、とりわけいい加減な者を入れるわけにはいきませんから、事実上の縁故に近いかたちで、面接だけで採用される人もいる
引用:NEWSポストセブン
特に、皇族に関わる料理人や庭師、鷹匠などは技能職でありながら世襲制に近い形で採用される例もあるようです。
つまり、
「家柄は関係ない」=一般職においては正しい
特殊な職種や部署では家柄や人脈が影響している可能性もある
ということですね!
もちろん宮内庁も公式には「家柄による制限はない」としていますが、実態として採用の透明性が問われる場面もあるようです。
侍従職の仕事内容と採用の秘密
宮内庁の中でも、特別なポジションとされているのが「侍従職」。
この部署は天皇皇后両陛下のすぐそばで直接お世話をする、
いわば「宮中の超近距離サポート係」です
ここでは、そんな侍従職の仕事内容や採用の秘密に迫っていきます!
侍従職はどんな仕事?一般職との違いを比較!
侍従職の主な仕事は、
天皇皇后両陛下の日常生活のサポートや行事・儀式への同行補佐などになります
たとえば、
- 行事前の準備や衣装の手配
- 日々のスケジュール調整
など、「超秘書的存在」とも言える役割を担っています!
一般職との違いでいえば、
一般職
<主な業務>
- 書類作成
- 施設管理
- 外部との折衝 等
侍従職
<主な業務>
- 天皇・皇后両陛下の日々の生活のサポート
- 儀礼
- 御璽・国璽の保管
- 警備 等
侍従職は「とにかく現場で、皇族のそばで動く実務的なポジション」となります!
だからこそ、ちょっとした判断ミスや言動が大きな問題になりかねません。

この特性から、「家柄」や「人となり」が採用基準に含まれているのでは?という声があるのも頷けますね。
侍従職の採用は「家柄」がモノを言うって本当?
結論から言うと、
「家柄」や「縁故」が影響しているとは公言されていません
しかし面接のみで採用される特別ルートが侍従職には存在していると宮内庁OBの証言や複数の報道がでているのも事実です。
宮内庁に聞くと、「一部の職種では、面接のみによる採用をすることがある」という回答だった。
引用:NEWSポストセブン
なぜかというと、侍従職は天皇皇后両陛下のすぐそばで勤務になります。
ちょっとしたミスや不用意な行動が、国家的な影響を及ぼしかねないからなんですね!

そのため、信頼できる人物であることが最重要視されます。
親族の素性や身辺調査、さらには「どんな家庭環境で育ったか」まで見られることがあるとも言われているようです!
もちろん、
すべての侍従職が家柄採用ではありません。
しかし「家柄が一切関係ない」とは言い切れないポジションであることは事実のようですね。
宮内庁職員の不祥事と信頼問題
2024年5月1日、
天皇ご一家の生活費360万円の窃盗事件が報じられました
この報道は宮内庁の採用や信頼体制に大きな波紋を呼んでいます。
この出来事は、
家柄や人柄を重視しているはずの宮内庁で、なぜこんな不祥事が起きたのか?
という疑問を投げかけています。
天皇ご一家の生活費360万円を窃盗?若手職員の懲戒免職処分
この事件は、
20代の宮内庁職員が「内廷費」と呼ばれる皇族の私的生活費を管理する業務中に、複数回に渡って現金を着服した
という内容でした。
この内廷費は皇族の私的生活を支えるものであり、その中には日用品や食費、身の回りの支出などが含まれます。
そんな資金に手を付けたという行為は単なる横領にとどまらず、
皇室に対する重大な背信行為とも言えるものでした。
この職員は即日で懲戒免職処分となり、宮内庁としても「極めて遺憾」とコメントを出しました。
「今回の事案については、全体の奉仕者である国家公務員として、また、皇室のご活動をお支えする宮内庁職員として、あるまじき行為であり、誠に遺憾であります。また天皇皇后両陛下をはじめ皇室の皆さま方に対して、大変申し訳なく思っています。綱紀の厳正な保持を徹底し再発防止に取り組んで参ります」
引用:日テレニュース
宮内庁はこの職員を懲戒免職処分とし、厳正に対応したものの世間では


という声が相次ぎました。
これまで「信頼が前提」とされていた宮内庁職員の在り方に、一石を投じる出来事となってしまったんですね。
家柄や身元調査は形骸化してる?採用制度の課題が浮き彫りに
宮内庁では、採用時に一定の身辺調査を行っていると言われています。
しかし今回のような事件が起きたことで
「その調査は本当に機能しているのか?」という疑問が浮上しました。
また、家柄よりも能力・人物重視の採用方針にシフトしてきたことが、このような事件の温床になった可能性も否定できません。
一方で、「家柄を重視しすぎると機会の平等が損なわれる」という課題もあります。

まとめ
今回は宮内庁職員の家柄は関係あるのかについて調査しました!
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宮内庁職員の多くは国家公務員試験を経て採用されており、一般職に家柄は関係ない
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侍従職や一部の特殊職には、縁故や家柄が影響するケースも存在
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宮内庁職員の採用ルートは、一般職と面接採用の2つがある
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2025年5月に報道された不祥事は、採用制度の信頼性にも影響を与えた
宮内庁職員というと「特別な家柄の人しかなれない」というイメージが強いですが、実際は多くの人にチャンスがある職業です。
一方で、信頼や人間性が強く求められる仕事であることも事実ということもわかりましたね!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!